【4月16日 AFP】米国は、シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権による化学兵器使用疑惑をめぐり、同盟国のロシアに対し新たな制裁を科す。ニッキー・ヘイリー(Nikki Haley)米国連大使が15日、明らかにした。

 ヘイリー大使は米CBSの報道番組「フェイス・ザ・ネーション(Face the Nation)」のインタビューで、翌16日にスティーブ・ムニューシン(Steve Mnuchin)財務長官が発表する予定だとされるこの新制裁について、シリア政府側に化学兵器関連の装置やその他の資材を供給した企業が対象になると述べた。

 大使によると、これらの制裁は「アサド大統領と化学兵器使用に関連付けられる装置を取引したあらゆる種の企業に直接科される」という。

 シリア首都ダマスカス近郊の反体制派が支配していた東グータ(Eastern Ghouta)のドゥーマ(Douma)で7日、化学兵器によるものとみられる攻撃があり、40人以上が死亡した事態を受け、米英仏が報復として空爆を実施。それに続くのが、ロシアに対するこの新制裁となる。(c)AFP