【4月16日 AFP】ジョージ・H・W・ブッシュ(George H.W. Bush)元米大統領の妻バーバラ(Barbara)夫人(92)は、自身の「健康状態が悪化」していることを受けて、「これ以上の治療は行わないと決心した」と、ブッシュ元大統領の事務所が15日、声明で発表した。

 これまで入退院を繰り返してきたバーバラ夫人は、親族や医師らと相談の上で、テキサス州ヒューストン(Houston)の自宅で「緩和ケアに集中する」ことを自ら決めたという。

 声明ではバーバラ夫人の容体は詳述されていないが、昨年1月には気管支炎で入院。2009年には心臓手術、その前年には潰瘍手術を受けていた。また、甲状腺疾患のバセドー病の治療を受けたこともあるという。

 H・W・ブッシュ元大統領の妻であり、さらにはジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)元米大統領と、元フロリダ州知事で一時は大統領選にも立候補したジェブ・ブッシュ(Jeb Bush)氏の母であるバーバラ夫人は、米国で最も著名な政治家一族の要と長くみなされてきた。(c)AFP