【4月15日 AFP】米政府はシリア政府軍が実施したとされる化学兵器攻撃で、塩素ガスに加えて神経剤サリンが使われたと考えていると、匿名の米政府高官が14日明らかにした。

 この高官は、シリア首都ダマスカス近郊の東グータ(Eastern Ghouta)地区ドゥーマ(Douma)で今月7日に行われ、米英仏3か国によるシリア攻撃につながった化学兵器攻撃について、現地からの画像や目撃証言の分析結果は「塩素ガスが使用されたことを強く示しているが、サリンの使用を示唆するかなりの情報もある」と述べた。

 報道やNGOなどのからの情報では「瞳孔縮小やけいれん、中枢神経系の障害」といった症状が示されているとした上で、「そうした症状は塩素ガスからは生じない。神経剤によるものだ。数十人の死者と数百人の負傷者が出たことに加え、これらの症状もサリン使用を示唆している」と説明した。(c)AFP