東グータから反体制派完全撤退 シリア政府軍が「浄化」宣言
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【4月15日 AFP】シリア政府軍は14日、首都ダマスカス東郊の東グータ(Eastern Ghouta)地区を支配していた反体制派武装勢力が同地区から完全に撤退したと宣言した。
国営シリア・アラブ通信(SANA)は軍報道官の発言として「すべてのテロリスト(反体制派)が、最後まで抵抗を続けていた東グータのドゥーマ(Douma)を去った」と伝えた。
報道官はテレビ放映された声明で、「ダマスカス郊外の東グータ地区全域で、テロリズムが完全に浄化された」と述べた。
東グータ地区は2012年に反体制派に掌握されたが、政府軍と同盟勢力が今年2月18日から同地区奪還のため大規模な攻勢をかけていた。
在英NGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によると、攻撃開始から約2か月で、同地区では空爆によって少なくとも民間人1700人が死亡した。
ドゥーマは東グータ地区最大の町で、今年初めの時点では約40万人が居住していた。(c)AFP