【4月14日 AFP】シリア政権によるとみられる化学兵器の使用を受けて米英仏がシリアへの軍事攻撃に踏み切ったことについて、ロシアのアナトリー・アントノフ(Anatoly Antonov)駐米大使は13日声明を発表し、この攻撃が重大な影響をもたらさないことはあり得ず、その責任は米英仏政府にあると警告した。

 声明の中でアントノフ大使は「われわれはまたもや脅威にさらされている」と述べた。「このような行動が重大な影響をもたらさないことはないとわれわれは警告してきた。その全責任は米英仏政府にある」

 またドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が攻撃を発表した演説の中で、シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権を支援してきたとウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)ロシア大統領を名指しで非難したことについて、アントノフ大使は「ロシア大統領に対する侮辱は容認できない」と述べた。

 一方、ロシア外務省のマリア・ザハロワ(Maria Zakharova)報道官は、フェイスブック(Facebook)に次のように書き込んだ。

「今回のことの裏にいる人たちは自分たちは世界の道義的リーダーであり、例外的な存在なのだと主張する。シリアが平和な未来のチャンスをつかもうとしていた時にその首都を攻撃するなど、本当に例外的な人たちでないとできないことだ」 (c)AFP