パッキャオ、ローチ氏との15年間の師弟関係を解消
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【4月14日 AFP】ボクシングの元世界王者、マニー・パッキャオ(Manny Pacquiao、フィリピン)が、今年7月に行われるルーカス・マティセ(Lucas Matthysse、アルゼンチン)とのタイトルマッチを前に、長年トレーナーを務めてきたフレディ・ローチ(Freddie Roach)氏とのタッグを解消した。
リング界のベテラン指導者であるローチ氏は13日、短い声明文を発表し、パッキャオとの15年間にわたる師弟関係が終了したことを明らかにした。同氏はパッキャオの将来の健闘を祈っているとしながらも、第三者を通じて解雇されたと知らされ、「傷ついている」ことを認めている。
「マニーと私は素晴らしい15年間を過ごした。これは大抵の結婚生活よりも長期間であり、ボクシングでは珍しいケースであることは確かだ」と話したローチ氏は、パッキャオ陣営に常に力添えし、同選手がボクシングで頂点に上り詰めて歴史に残るボクサーの一人に成長する土台作りを手助けしてきた。
「これは何事にも代えがたい。ボクシングのリングでも政治の舞台でも、彼の健闘を何よりも祈っている。この決断について、私に直接伝えてこなかったことに傷つかなかったといえばうそになるが、それよりも一緒に過ごした素晴らしい時間の方が、はるかに勝っている」
7月15日にマレーシア・クアラルンプールで行われるWBAウエルター級タイトルマッチでマティセに挑むパッキャオは、昨年7月にオーストラリア・ブリスベン(Brisbane)でジェフ・ホーン(Jeff Horn、オーストラリア)に判定負けを喫し、WBOのタイトルを失って以降はリングから遠ざかっている。
一方マティセは、1月にタイのテワ・キラム(Tewa Kiram)に勝利して空位となっていたWBAのベルトを手にし、通算成績を39勝(36KO)4敗としている。(c)AFP