ガザ地区の対イスラエル境界での抗議デモ、死者34人に
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【4月14日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)とイスラエルとの境界付近で続く、抗議デモに参加したパレスチナ人らとイスラエル軍との衝突で、死者数は13日までに34人に上っている。一連の衝突では他にも数百人が負傷している。
3週連続となったデモの参加者は過去2週よりは少なかったが、それでもかなりの人数が集まり、ガザの保健省によると、新たにパレスチナ人1人が死亡、数十人以上が負傷した。
死亡したのはイスラム・ヘルザラ(Islam Herzallah)さん(28)。ガザ市(Gaza City)東部でイスラエル軍の銃撃を受け、搬送先の病院で死亡した。
同省によると、一連の衝突ではこれまでに、銃撃による負傷者122人や催涙ガスによる負傷者を含め500人以上が負傷している。
イスラエル軍は、同軍が1万人と推定する「暴徒」が、境界沿いのフェンスを破壊して突破しようとした他、火炎瓶や爆発物を使用したと主張している。
ガザ地区北部での抗議デモに娘たちと息子とともに参加した女性は「死ぬのは怖くない。ガザでは既に死んだようなものだから」と語った。
ガザ地区は10年以上にわたってイスラエルによって封鎖されている他、ここ数年はエジプトとの境界も大半が封鎖されている。
3月30日に始まったデモは、6週間にわたって続けられる予定で、パレスチナ難民に向けて、今はイスラエル領となっているかつての自宅への帰還を呼び掛けるものだ。イスラエルはこれを同国の破壊を呼び掛けているに等しいと主張している。(c)AFP/Adel Zaanoun