国連事務総長、「軍事的エスカレーション」に警鐘 シリア情勢
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【4月14日 AFP】シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権が7日、反体制派が支配していた同国東グータ(Eastern Ghouta)地区ドゥーマ(Douma)に化学兵器攻撃を実施した疑惑で、国連(UN)のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務総長は13日、「本格的な軍事的エスカレーション」に警鐘を鳴らした。
グテレス事務総長は、軍事介入が行われれば、アサド政権を守るためにシリアに駐留するロシア軍との衝突のリスクが増すと警告した。
しかしフランスのフランソワ・デラットル(Francois Delattre)国連大使は安保理でアサド政権は「一線を越えた」と述べた。
米国のニッキー・ヘイリー(Nikki Haley)国連大使は、「ある時点でなんらかの行動を起こさねばならない」「アサドに化学兵器使用の常態化を許せば、全ての国々、全ての人々が害を受ける」と警告した。
一方ロシアは、欧米諸国はアサド政権転覆計画を隠すために、化学兵器攻撃に怒ったふりをしているだけだと主張。ロシアのワシリー・ネベンジャ(Vassily Nebenzia)国連大使は「われわれは主権国家に対する違法な武力行使を目的とした危険な軍事的準備を引き続き監視していく」と述べた。(c)AFP/Carole Landry with Dave Clark in Washington