襲撃された元二重スパイの娘、「英国が拘束した恐れ」とロシアが主張
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【4月13日 AFP】英国で先月発生したロシア人元二重スパイの毒殺未遂事件をめぐり、ロシア政府は13日、被害者の一人であるユリア・スクリパリ(Yulia Skripal)さんを英側が強引に拘束している恐れがあるとの懸念を示した。
ロシア外務省のマリア・ザハロワ(Maria Zakharova)報道官は、「これは、ロシア国民を意図的に、そして強引に拘束した、あるいはもしかすると声明の捏造(ねつぞう)を強要した疑いがあると信じる正当な根拠を、われわれは持っている」と述べた。
ユリアさんは先月4日、父親のセルゲイ(Sergei Skripal)氏と共に、イングランド南西部ソールズベリー(Salisbury)で毒物にさらされ、1か月以上後の今月9日に退院。11日には在英ロシア大使館が申し出た援助を拒絶していた。
ユリアさんの所在は公表されていないが、本人の話によると警察の支援を受けており、捜査情報も通知されているという。
ロンドン警視庁(Metropolitan Police)の発表によると、ユリアさんは11日、ロシア大使館からの支援の申し出を、現時点では受け入れるつもりはないと話したという。(c)AFP