【4月13日 AFP】米国の空港を利用する旅行客は今夏から、X線検査の前に食品を手荷物から取り出すよう求められるなど、より厳しいセキュリティチェックを要求されることになる。

 米運輸保安局(TSA)は12日、手荷物検査の際にはコンピューターなどの電子機器同様、X線による識別を困難にする可能性のある物品も荷物から取り出さなければならないと発表した。

 保安当局は、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」のような過激派組織は民間航空を標的とした攻撃法を模索し続けていると指摘している。

 TSAは「ノートパソコンやタブレット、電子書籍端末、携帯用ゲーム機などの個人用電子機器を分けて検査することに加え、持ち込み手荷物から食品やパウダー類など、バッグの中で散らばるなどしてX線検査の妨げとなるあらゆる物品をかばんから取り出すようTSA職員が指示することがある」とし、「旅行者は手荷物の中を整理し、中身が散らかることのないようにして簡便で速やかな検査手続きに協力してほしい」と述べた。

 TSAによると、この新たな手続きはすでに実施されており、検査待ちの時間が長くなることもあるという。(c)AFP