インド警察、国政与党の有力地方議員を少女レイプ容疑で捜査
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【4月12日 AFP】インドの警察当局は12日、ナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相率いる国政与党・インド人民党(BJP)所属の有力地方議員について、少女(16)に対するレイプ容疑で捜査を開始した。今回の事件により、同国のエリート層が刑罰を免れている実態に改めて厳しい目が向けられている。
BJP所属でウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州議員のクルディープ・シン・センガル(Kuldeep Singh Sengar)容疑者(51)とその兄弟には、同州ウナオ(Unnao)地区で被害者の少女をレイプした疑いが持たれている。
センガル容疑者は同州の有力議員。この拉致およびレイプ事件は昨年6月に発生していたが、11日夜になって州首相が捜査を命じ、連邦捜査当局の手に捜査が委ねられるまで地元警察は対応を拒否していた。
州警察の本部長は記者会見で「容疑者の事件は受理され、今後はインド中央捜査局(CBI)がどのような対応が必要か決定する」と述べた。
この事件をめぐっては被害者である少女の父親が先週、警察の拘束下で負ったとされる傷が原因で死亡し、改めて事件に注目が集まった。また少女は8日、州首相宅前で自身の体に火を付けようとした。少女の話によると、父親は事件を追及しようとしたところ逮捕され、警察によって拷問を受けたという。
センガル容疑者は議員に4期選出された一方、無法ぶりでも知られており、容疑を否認しているという。(c)AFP