対ロ関係悪化は「いんちきな捜査のせい」 トランプ氏、特別検察官を猛非難
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【4月12日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は11日、米ロ関係について「冷戦(Cold War)時代よりも悪い」と述べた上で、ロシアとの不和をあおっているのはロシアによる2016年の米大統領選干渉疑惑に対するロバート・モラー(Robert Mueller)特別検察官による「いんちきで腐敗した捜査」だと痛烈に非難した。
お気に入りのFOXニュース(Fox News)のロシア特番に合わせてツイッター(Twitter)に投稿した。
トランプ氏は一連のツイートでシリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権を支援するロシアについて「ロシアはシリアに向けて発射されるミサイルを全て撃ち落とすと断言した。準備をしろロシア、なぜなら素晴らしくて新型で『スマート』なミサイルがやって来るからだ! 国民を殺して楽しむ『ガス殺人鬼』と手を組むべきではない」などと書き込み、大統領就任以来最も厳しい言葉でロシアを非難した。
ただ、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領に対する非難は明らかに避け、1年前に議題となった軍縮に関する首脳会談など、かねて表明していたロシアとの協力の見通しを重ねて示した。
一方でモラー特別検察官に矛先を向け、「ロシアとの不和の大半は民主党支持者やオバマ(Barack Obama)政権で働いた人物らが率いるいんちきで腐敗したロシア捜査が原因だ」と主張した。
サラ・ハッカビー・サンダース(Sarah Huckabee Sanders)米大統領報道官は10日、トランプ氏はモラー氏を解任する権限が自分にあると考えていると述べていた。(c)AFP/Andrew BEATTY