【4月12日 AFP】北朝鮮・平壌で、故金日成(キム・イルソン、Kim Il-Sung)国家主席の誕生日(15日)を祝う祭典、「4月の春親善芸術祭典(April Spring Friendship Art Festival)」が行われている。11日には平壌の劇場前で、11人の子どもたちが祭典の旗を持ちながら一輪車で見事な円を何度も描いた。

 5、6歳の子どもたちは、男の子は赤い帽子にレオタード、白いシャツにタイツを履き、女の子はスパンコールがあしらわれた黄色のドレスで一輪車を操った。

 祭典は「建国の父」で、1994年に死去してもなお永遠に国家主席の座に留まる金日成国家主席の生誕記念の一環として、毎年1週間にわたり開催される。

 歌や踊り、曲芸などが行われる祭典は、北朝鮮当局が国家への忠誠心を教え込み、強化させる儀式の一つだ。

 色とりどりのスカートを着た小さな女の子たちが踊り、若者たちが旗を振り、曲芸師が技を披露し、女性だけのマーチングバンドが演奏する。海外のパフォーマーら200人以上も会場入り。その多くは旧ソ連の衛星国からの参加だ。

 同国の朴春男(Pak Chun Nam)文化相は祭典の開幕式で、金日成国家主席の生誕106年を迎える15日は「朝鮮人や世界中の進歩的な人々にとって最もめでたい休日」と述べ、朝鮮の人々は「同志、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の優れたリーダーシップの下」「明るい未来へ前進している」と話した。(c)AFP