【4月12日 AFP】サウジアラビア軍は11日、同国の首都リヤドと南部で隣国イエメンの反政府組織支配地域から発射された弾道ミサイルを迎撃したと発表した。南部ではさらに無人機2機を撃墜したとしている。

 イランの支援を受けるイエメンのイスラム教シーア派(Shiite)系反政府武装組織「フーシ派(Huthi)」は、サウジアラビアに対する一連の攻撃について、同組織の指導部が宣言した「弾道の年」の開始を象徴するものだとしている。

 AFP記者は、リヤド上空で起きた複数の爆発を目撃し、3回にわたる爆音を聞いた。サウジアラビア軍によると、同市ではミサイル1発、対イエメン国境に近い南部のジザン(Jizan)とナジュラン(Najran)でも計2発のミサイルが迎撃された。同国軍は一連の攻撃を非難し、「断固たる」対応を取ると表明している。

 サウジアラビアは2015年3月から、イエメンで国際社会が認知する政府の復権を目指し、アラブ諸国連合軍による対フーシ派作戦を主導。リヤドはこれまでにも、フーシ派の攻撃を度々受けていた。(c)AFP/Rania SANJAR