【4月11日 AFP】ミャンマーのウィン・ミャ・エー(Win Myat Aye)社会福祉・救済復興大臣は11日、イスラム系少数民族ロヒンギャ(Rohingya)100万人あまりが収容されているバングラデシュの難民キャンプの一つを訪れた。ミャンマー軍の掃討作戦によってバングラデシュに大量のロヒンギャ難民が流入して以降、ミャンマーの閣僚によるキャンプ訪問はこれが初。

 当局によると、3日間の日程でバングラデシュを訪問中のウィン・ミャ・エー氏は南東部コックスバザール(Cox's Bazar)近くのクトゥパロン(Kutupalong)にある難民キャンプを訪れた。

 昨年8月、ロヒンギャの武装組織による一連の襲撃に対してミャンマー軍が掃討作戦を実施したことで、ロヒンギャおよそ70万人が国境を越えて隣国バングラデシュに避難した。

 難民であふれかえり、悪臭を放つキャンプにウィン・ミャ・エー氏はミャンマーの閣僚として初めて訪問。地元警察幹部によると同氏はキャンプで当局者らと面会し、国際移住機関(IOM)の代表者らとも話をしたという。

 ロヒンギャの指導者らはウィン・ミャ・エー氏と直接会う機会を歓迎する考えを示しており、指導者の一人はAFPに対し「大臣に直接会いたい」と語った。

 情報筋によると、ウィン・ミャ・エー氏は難民キャンプ訪問中にロヒンギャの指導者40人あまりと対面する予定だという。(c)AFP