【4月10日 AFP】台湾海軍の軍艦3隻が9日、ニカラグアの港に寄港した。中国が中米およびカリブ海諸国に台湾との外交関係を断つよう圧力をかける中、同域諸国との関係を強調することが狙い。

 3隻の艦隊は訓練の名目で、ニカラグアの太平洋沿岸の港町コリント(Corinto)に寄港。ニカラグア当局と台湾の外交当局は寄港について、「友情の絆を強くするため」だとしている。

 台湾大使館によると艦隊は3日間停泊する予定で、乗組員らはニカラグア軍との共同訓練に参加するという。

 台湾がニカラグアに「友好艦隊」を送ったのは今回で6回目。艦隊はニカラグアを出港後、マーシャル諸島、エルサルバドル、ホンジュラス、グアテマラ、ドミニカ共和国に立ち寄る予定だ。

 中国政府は台湾との関係を断つよう各国に圧力をかけており、台湾は徐々に寄航港を失っている。台湾と二国間の外交関係にある国の半数は中南米およびカリブ海諸国だが、2007年にコスタリカが、昨年6月にパナマが、中国との国交樹立のため台湾と断交している。(c)AFP/Julia RIOS