マレーシア総選挙、5月9日に実施 野党率いるマハティール元首相が攻勢
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【4月10日 AFP】マレーシアで実施される総選挙の投票日が、5月9日に決定した。同国の選挙管理委員会が10日、発表した。スキャンダルの渦中にあるナジブ・ラザク(Najib Razak)首相が率いる長期連立政権は、マハティール・モハマド(Mahathir Mohamad)元首相(92)率いる野党勢力から攻勢を受け、これまでにない苦戦を強いられている。
同国の国会は先週末に解散。60年もの間、権力を保持した与党連合「国民戦線(Barisan Nasional)」にとり、これまでで最も厳しい選挙戦が開始された。
ナジブ政権の支持率はここ数年で下降しており、状況はナジブ氏が設立した政府系投資会社「ワン・マレーシア・デベロップメント(1MDB)」をめぐる不正資金疑惑によって一層悪化している。それでも同氏は、国民戦線の固い権力基盤に支えられ、勝利を手にするとの見方が依然強い。
だが政界に復帰したマハティール元首相が野党陣営の首相候補となり、ナジブ氏勝利の確実性はいくばくか減少。一度政界から引退したマハティール氏は、1MDBスキャンダルをめぐって弟子だったナジブ氏と対峙(たいじ)する形となった。(c)AFP