投打で圧巻の大谷、大リーグでもまれな「2勝3本塁打」
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【4月9日 AFP】米大リーグ(MLB)、ロサンゼルス・エンゼルス(Los Angeles Angels)の大谷翔平(Shohei Ohtani)は8日、オークランド・アスレチックス(Oakland Athletics)戦で7回途中まで完全試合ペースという投球を披露した。
大谷はこの日、7回を投げて1安打1四球12奪三振を記録し、エンゼルスを6-1の勝利に導いた。
大谷は「正直、スプリングトレーニングの状態からは想像はつきませんでしたけど、日に日に良くなってきていると思ってます。まだシーズンの最初で相手も僕のことをあまり理解していない状態なので、今はいい方に転がってます」と語った。
大谷は、ベーブ・ルース(Babe Ruth)氏に匹敵するという周囲の盛り上がりに沿う活躍ぶりをみせている。
同一シーズンに3試合連続本塁打を放った上、1試合で2桁三振を奪った選手は大谷が大リーグ史上3人目。これまでに達成していたのは1916年のルース氏と1973年のケン・ブレット(Ken Brett)氏の2人だった。また、最初の出場10試合で2勝を挙げ、3本塁打を放ったのは1919年のジム・ショー(Jim Shaw)氏以来となっている。
7回にこの試合唯一の安打を許した大谷だったが、最後はマット・オルソン(Matt Olson)を三振に切って取ると、大きな声を上げてガッツポーズを見せた。
「あそこを0点で抑えて終わるのと、ワンヒットで2点入れられるのでは雰囲気が違うと思ったので、三振を取りにいって良い結果が出ました」
日本でノーヒットノーランの経験はない大谷は、今回の投球とこれまでの投球を比較するよう求められると「人生一番は小学校の時くらいです」と応じた。
一方でエンゼルスの三塁手ザック・コザート(Zack Cozart)は、大谷はさまざまな武器を備えていると語る。
「彼のスプリッター(フォークボール)はストンと落ちるんだ。ほぼストライクのようにみえるけど、絶対そうなりはしない。ストライクゾーンの下に行く。直球と同じように来るんだ。打者には厳しいよ」 (c)AFP