【4月9日 AFP】米大リーグ(MLB)、ロサンゼルス・エンゼルス(Los Angeles Angels)の大谷翔平(Shohei Ohtani)は8日、オークランド・アスレチックス(Oakland Athletics)戦に先発登板し、7回途中まで完全試合ペースという快投で相手打線をわずか1安打に抑え、12奪三振を記録した。試合はエンゼルスが6-1で勝利した。

 予想を上回る夢のようなスタートを切って二刀流として旋風を巻き起こしている大谷は、本拠地初登板となったこの日、試合開始から対戦した打者19人を連続で打ち取る好投を見せた。

 初回に大谷は15球であっという間に3者連続三振を奪うと、5回にも3連続三振を記録。アスレチックス打線の一人を除いて全員から三振を奪った。7回に大谷はアスレチックスのマーカス・セミエン(Marcus Semien)に安打を許したものの、冷静さを失うことなく、最終的にこの回も投げきった。

 オープン戦で結果を残せずにいた大谷だが、大リーグのレベルで投げて打つことに対して疑念が抱かれていたとしても、それも今週の活躍で消え去った。

 ベーブ・ルース(Babe Ruth)氏に匹敵するという周囲の盛り上がりに沿う活躍ぶりをみせる大谷は、エンゼルスの球団史上最高の開幕スタートに貢献している。

 同一シーズンに3試合連続本塁打を放った上、1試合で2桁三振を奪った選手は大谷が大リーグ史上3人目。これまでに達成していたのは1916年のルース氏と1973年のケン・ブレット(Ken Brett)氏の2人だった。

 前回登板となった1日のアスレチックス戦では3点本塁打を打たれながらも勝利投手となった大谷は、その後指名打者(DH)として先発出場した3試合すべてで本塁打を放っている。(c)AFP