【4月9日 AFP】8日に行われた18F1第2戦バーレーンGP(Bahrain Grand Prix 2018)決勝で、フェラーリ(Ferrari)のメカニックを務めるフランチェスコ・チガリーニ(Francesco Cigarini)氏がキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)のマシンにひかれ、脚を2か所骨折するアクシデントが起きた。

 フェラーリはチームメートのセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)が開幕2連勝を飾ったレース後、2回目のピットストップを終えて走り出したライコネンにひかれたチガリーニ氏が、脛骨(けいこつ)と腓骨(ひこつ)を骨折したと発表。ツイッター(Twitter)上で出した短い声明文で「脛骨と腓骨を折ってしまったようだ。お見舞い申し上げる。頑張れ、フランチェスコ」とつづった。

 一方のライコネンは、左リアホイールの問題が引き起こした今回のアクシデントに対する反応が冷たかったとして、ツイッター上のファンから「世界一無感情な男だ」といった声が上がるなど、ソーシャルメディアでファンから批判を集めた。

 無口な性格から「アイスマン」のニックネームを持つライコネンは、直後に報道陣に対して「彼の状態は分からない」とした上で、「彼にとっては好ましくない。私は青になったら進む…。それほど言うことはない」と語っていた。「レースをフィニッシュできなかったから良くないが、こういったことは時にして起きる」

 問題の場面では、左リアホイールの交換が終わっていない状態でピットの信号が青となり、ライコネンが走り出した結果、作業に当たっていたチガリーニ氏がひかれてしまった。同氏は事故後、サーキット内のメディカルセンターに担架で運ばれていた。(c)AFP