【4月9日 AFP】インドネシア西ジャワ州バンドン近郊で8日、密造酒を飲んだ11人が死亡した。地元警察当局がAFPに明らかにした。同国では先週にも密造酒で24人が死亡したばかり。

 警察によると、自家製の酒を試飲した27人が病院に搬送され、うち11人が死亡、複数が重体となっている。警察が密造酒を販売した店を捜査しているが、現在のところ逮捕者は出ていないという。

 インドネシアでは先週にも、首都ジャカルタでハーブドリンクを扱う露天商の販売した自家製の酒を飲んだ24人が死亡している。逮捕された露天商は警察の取り調べに対し、純アルコールにコカ・コーラ(Coca-Cola)や栄養ドリンクを混ぜたと供述したという。

 インドネシアは世界最大のイスラム教人口を擁する国だが、教義は穏健で、大都市では酒も販売されている。しかし、高い酒税が課されているため低所得者層は危険な密造酒に手を出しがちで、密造酒により死亡する事例が後を絶たない。2016年にも中部ジャワ(Java)で密造酒のため36人が死亡している。(c)AFP