【4月9日 AFP】北朝鮮が米国に対し、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長が非核化について話し合う意思があると伝えていたことが分かった。米メディアが8日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)政権の当局者の話として報じた。米朝首脳会談の実現を保証するものとなるかもしれない。

 北朝鮮が非核化協議について米国側に直接考えを伝えるのはこれが初めて。これまでは韓国の鄭義溶(チョン・ウィヨン、Chung Eui-yong)国家安保室長を介して意思疎通が行われていた。

 トランプ政権の当局者は8日、米紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)とワシントン・ポスト(Washington Post)に対し、「米国は、金正恩氏が朝鮮半島の非核化を話し合う意思があることを確認した」と語った。

 先月、米政府は、トランプ大統領と金委員長の初の歴史的会談を5月末までに行うことに合意したと発表していた。

 しかし、北朝鮮からはその後、協議に向けた具体的な行動は見られなかったため、ウォールストリート・ジャーナル紙は、北朝鮮が示したとされる核兵器に関する協議への意欲について、韓国が誇張した可能性があると示唆していた。(c)AFP