ブラジルのルラ元大統領、警察に出頭 収賄で禁錮12年
このニュースをシェア
【4月8日 AFP】(更新、写真追加)収賄罪で禁錮12年の有罪判決を受けていたブラジルのルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ(Luiz Inacio Lula da Silva)元大統領(72)が7日、警察に出頭した。同国のグロボテレビ(Globo TV)が報じた。
ルラ氏は出頭命令を受けた後、サンパウロ近郊の地元サンベルナルド・ド・カンポ(Sao Bernardo do Campo)にある金属労働組合の建物で2日間にわたり籠城を続けていたが、7日に出頭する意向を表明。一度は逮捕に反対する支持者の群衆に出発を阻止されたが、その後、歩いて建物を出て、警察車両に乗せられて出発した。
身体検査を受けるためサンパウロ(Sao Paulo)の警察本部に車で護送され、その後、空路で汚職事件の捜査拠点となっている南部クリチバ(Curitiba)に移送された。
ルラ氏には、専用の温水シャワーやトイレを完備した特別な独房が用意されている。
同氏はブラジル左派の象徴的存在で、法的問題を抱えているにもかかわらず、今年10月のブラジル大統領選の有力候補でもある。同氏が脱落すれば、選挙戦の行方は不透明化するとみられる。(c)AFP