米議員、「実弾入りの拳銃」抜く 有権者との集会で
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【4月7日 AFP】米下院議員が6日、地元有権者らとの集会で「銃の安全性」をアピールしようと、米銃器メーカー大手スミス&ウェッソン(Smith and Wesson)の拳銃を取り出した。拳銃には実弾が入っていた。現地メディアが報じた。
サウスカロライナ州選出のラルフ・ノーマン(Ralph Norman)下院議員(64、共和党)は地元紙ポスト・アンド・クーリエ(The Post and Courier)に対し、銃は間違った使い方さえしなければ危険ではないことをアピールしようと、飲食店で行った集会で拳銃を抜き、テーブルに置いたと語った。
ノーマン氏は、2011年にアリゾナ州トゥーソン(Tucson)で発生した銃乱射事件で頭に銃弾を受け、重傷を負ったガブリエル・ギフォーズ(Gabrielle Giffords)元下院議員に言及し、自分はギフォーズ氏のようになるつもりはないと述べた。
ギフォーズ氏は重傷を負ったが一命を取り留め、銃による暴力に反対する立場を取るようになった。
同紙によるとノーマン氏は「死ぬのは構わない」と述べた。「だが私を撃つならきちんと撃つことだ。でないと私は撃ち返す」
ギフォーズ氏が重傷を負ったのは適切な武装をしていなかったからだと主張したいがためにギフォーズ氏について無神経な発言をしたものとみられる。ノーマン氏は他者から見えない形で銃を携行する許可を得ており、通常、公の場に出るときは銃を携帯しているという。
ノーマン氏の6日の発言は、フロリダ州パークランド(Parkland)の高校で2月に発生し、生徒・職員17人が死亡した事件など複数の銃乱射事件を受けて、米議会で新たな銃規制法案が可決される見通しについて議論が行われる中で飛び出した。(c)AFP