ロヒンギャ5人を海で救助 約3週間漂流、同乗の5人は餓死 インドネシア
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【4月6日 AFP】インドネシア当局は6日、約3週間、ボートで海を漂流していたミャンマーのイスラム系少数民族ロヒンギャ(Rohingya)5人が、漁民らよって救助されたと明らかにした。ボートには他に5人が乗っていたが、漂流中に餓死し、遺体は海に投げ捨てられたという。
ロヒンギャをめぐっては、この数日前にも数十人を乗せたボートがマレーシアに漂着している。
28歳と33歳の男性2人、20歳の女性1人、15歳の少女1人、8歳の男児1人が乗った小型のボートは2日、インドネシア・スマトラ(Sumatra)島から325キロの沖合で発見され、漁船が引っ張って6日に同国アチェ(Aceh)州に到着した。
同州東アチェ(East Aceh)県の救難当局は「5人は治療のため、直ちに地元の病院に搬送された」「だが、病院で数日過ごせば回復するはずだ」と述べた。
救難当局によると、5人は別のロヒンギャ約20人と海に出たものの、途中で離れ離れになったという。また東アチェ県の警察当局によると、ボートに同乗していた他の5人は途中で餓死し、海に投棄されたという。(c)AFP