【4月4日 AFP】中国商務省は4日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米政権が3日に知的財産などの侵害を理由に追加関税を課す中国製品のリストを公表したことを受け、大豆や自動車や航空機など106品目、500億ドル(約5兆3000億円)相当の米国製品に25%の追加関税を課す報復措置を準備していると明らかにした。実施時期については改めて発表するという。

 今回の発表は、二大経済大国である米中による貿易戦争への懸念を一層高めるものとみられ、両国が追加関税の対象とする品目の総額1000億ドル(約11兆円)は、昨年の両国間の貿易規模およそ5800億ドル(約61兆円)の約17%に相当する。

 昨年、米国産大豆の3分の1は中国に輸出され、その輸出額は合計140億ドル(1兆5000億円)に上る。そうした大豆の多くは、2016年の米大統領選でトランプ氏が勝利した州で生産されている。

 トランプ政権が貿易をめぐって中国に圧力を強めていることについて、中国側は貿易戦争を望んでいないと強調する一方、米国の圧力には屈しないと反発している。(c)AFP