【4月4日 CNS】朝鮮戦争で戦死した中国人民義勇兵20人の遺骨が3月28日午前、瀋陽桃仙国際空港(Shenyang Taoxian International Airport)に到着し、遼寧省(Liaoning)瀋陽市(Shenyang)にある朝鮮戦争で戦死した兵士墓地である瀋陽抗美援朝烈士陵園に運ばれた。

 この行事は、今回で5回目。中・韓両国の協力の下、2014年から行われている。韓国政府は、これまでに589人の中国人兵士の遺骨を中国に引き渡している。

 今回の遺骨や遺品は、主に2017年3月から11月の間に韓国の坡州市(Paju)を含め、江原道(Gangwon-do)鉄原郡の5つの地点で発見された。

 烈士陵園の付近には、すでに遺族や市民が集まっていた。

 牛さん(74)は弟と妹を連れ、共に「烈士」の帰還を迎えた。「烈士たちへの敬愛の気持ちを抱いてここに来た。60年前、烈士たちは戦場で血まみれになり、勇敢に戦ったからこそ、今日という幸せな生活がある。私たちは烈士たちを追悼し永遠に心の中に留めておくべきだ」と話した。

 楊さん(65)は1951年、母方のおじが戦場で犠牲になり、この烈士陵園で永眠している。「おじの戦友でもある20人の遺骨が帰還したと聞き、英霊を弔うために来ました」

 遺骨を乗せた一団の車がゆっくりと陵園内に入ってくると、車内の人民解放軍兵士が中国国旗をまとった烈士のひつぎを掲げた。市民は、菊の花を捧げて烈士を迎え、こうべを垂れて敬意を表した。(c)CNS/JCM/AFPBB News