1億7000万年前の恐竜の足跡化石群、英スコットランドの島で発見
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【4月4日 AFP】英スコットランド(Scotland)の島で、1億7000万年前の恐竜の足跡が発見された。英エディンバラ大学(University of Edinburgh)が3日、発表した。
足跡はスカイ島(Isle of Skye)にある、ぬかるんだ干潟に刻まれている。
最も大きな足跡は竜脚類恐竜が残したもので、直径が70センチ。長い首を持つこの竜脚類は、体高が最大で2メートルだった。
エディンバラ大は、声明で「今回の発見は世界的に重要だ。これがジュラ紀中期の希少な痕跡だからだ。この時代の化石遺跡は世界中でもごくわずかしか見つかっていない」と述べている。
研究チームは現在、この地域で足跡約50個の記録作業を行っている。その中には、大型肉食恐竜ティラノサウルス・レックス(T・レックス、Tyrannosaurus rex)の祖先に当たる獣脚竜の直径約50センチの足跡も含まれている。
研究チームは遺跡の地図を作製するために、ドローン(小型無人機)で撮影した写真を利用した。
研究を率いたペイジ・デポロ(Paige dePolo)氏は、今回の発見が「世界のこの地域に竜脚類が、これまで知られていたより長期間にわたって存在していたことを実証している」と指摘した。
中国科学院(Chinese Academy of Sciences)と共同で実施した今回の研究は、英地質学会誌「スコティッシュ・ジャーナル・オブ・ジオロジー(Scottish Journal of Geology)」に発表された。(c)AFP