【4月4日 CNS】中国宅配の最大手、順豊控股(S.F. Holding)は、子会社の江西豊羽順途科技に3月27日、中国民用航空局華東地区管理局からドローン航空試験運営許可証が交付されたと発表した。同社によると、国内で初めてのケースという。中国のドローン物流配達が、法でカバーされ運営できるようになった。

 2013年以降、世界の多くの企業がドローンによる物流に取り組んできたが、厳しい法規制が発展の妨げとなっていた。米インターネット通販大手のアマゾン(Amazon.com)の物流ドローンは米連邦航空局(FAA)から許可を得られず、カナダでテストを実施するなど、米国本土での商用化は先が見えていない。

 中国での商用ドローン物流の法整備は、スマート物流時代に向けた重要な一歩で、順豊はエンドユーザーへの配達段階で既に実用化を進めている。

 業界関係者は、陸路で交通が不便な地区に物流ドローンを投入することでサービス範囲の拡大に期待している。(c)CNS/JCM/AFPBB News