【4月4日 AFP】音楽ストリーミング配信大手「スポティファイ(Spotify)」が3日、米ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場した。初日の終値ベースで時価総額は265億ドル(約2兆8200億円)となり、株式市場が音楽ストリーミング業界の将来に対して明確な支持を示した形となった。

 スウェーデンに拠点を置くスポティファイの新規株式公開(IPO)は、テクノロジー業界では過去最大規模で、初日の取引で既にツイッター(Twitter)、スナップチャット(Snapchat)の親会社スナップ(Snap)、ドロップボックス(Dropbox)の時価総額を上回った。

 スポティファイの上場初値は1株当たり165.9ドル(約1万7700円)、初値ベースの時価総額は約295億ドル(約3兆1400億円)。終値は149.01ドル(約1万5900円)で、終値ベースの時価総額は265億ドル(約2兆8200億円)だった。

 スポティファイのティッカーシンボルは「SPOT」。同社は上場時に新株発行を伴わない「ダイレクト・リスティング(直接上場)」という異例の手法を採用。創業者や初期投資家らは経営権を維持することができる。 (c)AFP/Shaun TANDON, Ali BEKHTAOUI