【4月4日 AFP】欧州で3日、域内の航空管制システムに不具合が発生し、管制機関によると全体のほぼ半分に当たる1万5000便近くに遅延が生じたもようだ。

 オランダ・アムステルダムのスキポール(Schiphol)空港などいくつかの主要空港は、利用者にシステムのトラブルが発生していると警告し、搭乗予定のフライトをチェックするよう呼び掛けた。

 欧州の航空管制調整機関、欧州航空航法安全機構(ユーロコントロール、Eurocontrol)は声明で「欧州の航空網では本日2万9500便が運航する予定だったが、およそ半分はシステム障害のためいくらかの遅れが生じた可能性がある」と明らかにした。

 ユーロコントロールは原因を欧州の航空交通需要を管理するシステムの不具合と特定し、航空管制能力を10%引き下げる緊急対応措置を講じた。3日夜までには正常化するとみている。

 ユーロコントロールは欧州連合(EU)に加盟する28か国のほか、ウクライナ、トルコ、ノルウェーなど計41か国の航空管制業務を行っている。(c)AFP