神学校へのアフガン軍空爆で「民間人に深刻な危害」、国連が調査
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【4月3日 AFP】国連(UN)は3日、アフガニスタン北部クンドゥズ(Kunduz)州のイスラム神学校に対して行われた同国軍による空爆で「民間人に対する深刻な危害について憂慮すべき報告」があったとし、調査を行っていると明らかにした。治安筋によると、この空爆で子ども数十人が死傷したという。
目撃者らがAFPに語ったところによると、旧支配勢力タリバン(Taliban)掌握地域に当たる同州ダシュテアルチ(Dashte Archi)地区で2日、アフガニスタン空軍の複数のヘリコプターがイスラム神学校に空爆を実施。空爆時、同校では卒業式が行われており、数百人が出席していたという。
国連アフガニスタン支援団(UNAMA)は3日、「現地の人権班が事実確認を行っている。全当事者に対し、武力衝突の影響から民間人を保護するという義務の再認識を求める」とする短い声明を出した。
また匿名を条件にAFPの取材に応じた複数の治安筋によると、この空爆で学校の建物内にいたタリバンの司令官らを含む少なくとも59人が死亡し、犠牲となった民間人の大半が子どもだったという。
ただ、アフガニスタン政府とクンドゥズ州政府の発表には食い違いが見られ、民間人に犠牲が出たことや空爆自体を否定している関係者もいる。(c)AFP