上海に新たな文化スポット、歴史博物館が開館
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【4月4日 CNS】上海市(Shanghai)歴史博物館(上海革命歴史博物館)が3月26日、オープンした。上海約6000平方キロの約6000年の歴史を一覧できるシンボル的な博物館と位置付けている。
南京西路(West Nanjing Road)に位置する同館は、東西二つの建物と広々とした庭園から構成されている。もともとは上海レースクラブ(Shanghai Race Club)のビルだったが、その後、上海博物館に改装され、上海図書館、上海美術館としても使われるなど、上海の発展の中で重要な役割を果たしてきた。
胡江(Hu Jiang)館長は、「80年以上の歴史を持つ近代建築を大事にしつつ、機能を拡張し、現代博物館に求められる展示とサービスを提供できるようにした」と紹介した。
同館は「序庁(最初のホール)」「古代上海」「近代上海」「尾庁(最後のホール)」に分けられ、約1100件の文化財が展示されている。
「序庁」に入ると、香港上海銀行(HSBC)の一対のライオンの銅像が目に入る。1920年代に英国で作られたという。1体は大きく口を開け、もう1体は口を閉じて静かに鎮座している。そのほかにも10人の職人が10年かけて作ったという花嫁を迎えるための婚礼用のかご「物華号百子大礼轎」などが展示されている。
「古代上海」には崧澤(Songze)遺跡の最深部で発見された「上海第一人」の頭がい骨など貴重な史料が展示され、古代上海地区の地域の特色や文明の発展が紹介されている。
「近代上海」には、アヘン戦争で使用されていた銅の大砲など、近代上海の政治、経済、文化と社会生活がうかがえる文化財が展示されている。
胡館長は、「当館では、太古の上海の様相、古代上海のエッセンスから近代上海の風情まで知ることができる」と解説した。
同館の周辺は上海城市規画展示館、上海博物館、上海大劇院といった文化スポットが集まり、上海の過去と未来が入り交じっている。(c)CNS/JCM/AFPBB News