【4月3日 AFP】バングラデシュの警察当局は先週、ソーシャルメディア上に自身が殺される偽の動画を投稿した28歳の男を拘束した。警察幹部によれば、男はクリケットの国際試合での賭けに負けたことによる15万タカ(約22万円)の支払いを避けるため、赤いフルーツジュースを使って出血を装っていたという。

 偽の殺人動画は数日でおよそ1万回再生されるまでに拡散し、遺体の捜索が行われていた。

 首都ダッカの警察幹部はAFPに対し、クリケット大会のバングラデシュとインドによる決勝戦において、男は「賭けで15万タカ負け、映像制作にも携わるメイクアップアーティストを雇い、『殺人』動画を撮った」と明らかにした。警察によると、この動画にはこの男を含む3人が登場。男を2人が押さえつけて喉をかき切ったようにみせる内容だった。また、血の代わりに赤いフルーツジュースのシロップが体にまかれていた。

 男は賭けで負けた相手に、匿名で動画を送りつけていたという。(c)AFP