マスターズ復帰のタイガー、3年ぶりの練習ラウンドで話題独占
このニュースをシェア
【4月3日 AFP】男子ゴルフ、メジャー通算14勝を誇るタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)は2日、今季のメジャー第1戦、第82回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2018)のオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ (Augusta National Golf Club)で3年ぶりの練習ラウンドに臨み、体調が万全であることを示してファンやライバルを大いに沸かせた。
2005年以来のマスターズ制覇と、2008年の全米オープン選手権(2008 US Open Championship)以来のメジャータイトル獲得を目指すウッズは、大勢のスター選手が5日の開幕にピークを合わせてくるなか、コースで話題をさらった。2013年シーズンを最後にタイトルから遠ざかり、昨年の脊椎固定術を含めて4度の手術を受ける険しい復帰への道を過ごしてきたものの、今大会では42歳にして再び優勝候補に名乗りを上げている。
ウッズはマスターズの前哨戦に位置づけられるバルスパー選手権(Valspar Championship 2018)で2位タイに入り、アーノルド・パーマー・インビテーショナル(Arnold Palmer Invitational 2018)でも5位タイという好成績を残しており、自身の公式ウェブサイトでは「人生で2度目のチャンスをつかんだ。自分は歩く奇跡だ」とすると、「今年はこれまでと違うものになる。今年は健康で、プレーもできるし優勝も狙える」と話している。
元世界ランク1位で現在は同103位につけているウッズは、集まったファンがすべてのショットを見守りながら1997年、2001年、2002年、そして2005年にマスターズを制覇した片りんを期待するなか、フレッド・カプルス(Fred Couples、米国)や第99回全米プロゴルフ選手権(2017 PGA Championship)覇者のジャスティン・トーマス(Justin Thomas、米国)と練習ラウンドに臨んだ。
昨年大会では2位を記録し、2013年全米オープン選手権(2013 US Open Championship)の覇者でもあるジャスティン・ローズ(Justin Rose、イングランド)は、「タイガーが歩いていると、その周辺は彼の復活を目撃しようとするファンの期待と興奮に包まれていた」と語った。
2015年に全米プロゴルフ選手権を制しているオーストラリアのジェイソン・デイ(Jason Day)は、「タイガーに関しては、タイガーマニアが密着している。みんなタイガーが優勝することや全盛期のプレーを取り戻すことを期待しているんだ。彼が調子を取り戻すまで誰もがはらはらしていたし、その一挙手一投足を見守っている」と話した。
トーマスやローズに加え、世界1位のダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)、今大会で生涯グランドスラムを目指すロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)、そしてジョーダン・スピース(Jordan Spieth、米国)ら優勝候補が好調ぶりをみせていたものの、最も歓声を浴びていたのはウッズだった。
デイは「たくさんの選手が、絶好調のプレーをみせていた。だけど、周囲はタイガーだけに集中していて、今大会でどんなプレーをするのか、メジャー通算15勝目を達成できるのか見守っている。それは自分たちにとって好都合だ。自分のするべきことと勝つことに集中できるからね。タイガーがコースにいることで今週のオーガスタは大騒ぎだろうし、すごく盛り上がるだろう。だけど、ほかの選手は試合プランに集中できる。目標に向かって励み、日曜日(8日)にグリーンジャケットに袖を通すためにね」と語った。