【4月2日 CNS】中国で近年、有名ブランドの食品や健康食品の偽物が出回っている。国家食品薬品監督管理局はこのほど、農村地区で出回っている偽物の食品・健康食品に対して重点的に一掃する計画を発表した。

 これに伴い、山東省(Shandong)では農村の日配品や児童用、地場産の食品などを中心に、内容と異なる包装や記載、賞味期限を過ぎたもの、模倣品の製造などの違法行為に対し、食品安全のための監督管理を強化した。生産日時と品質合格証、生産工場名の記載がない物を「三無食品」として撲滅するとした。

 河北省(Hebei)は、違法添加物や使用限度を超えた添加剤、偽物の製造・販売といった違法行為に対し、厳しく取り締まる方針。食品・健康食品に関する詐欺や虚偽の宣伝、薬品流通に関する違法経営などを一掃していく。

 福建省(Fujian)や遼寧省(Liaoning)では、食品・健康食品に関する詐欺や虚偽の宣伝対策が成果を上げている。

 福建省は17年8月以来、全省7576社の食品・健康食品企業に対して検査を行った結果、91社で問題が発見された。許可を得ていない食品の生産や虚偽の生産日時、内容と異なる包装や記載などの問題が見つかり、4社に生産停止命令、83社に改善命令が出された。

 また、浙江省(Zhejiang)は今年3月、2017年の健康食品抜き打ち検査の状況を発表。全省で健康食品に対し行った抜き打ち検査は1112件で、このうち不合格と判断された健康食品が8件確認された。(c)CNS/JCM/AFPBB News