韓国、海賊による船員拉致で軍艦「文武大王」を派遣 ガーナ沖
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【4月1日 AFP】アフリカのガーナ沖で韓国人船員3人が海賊に拉致された事件を受けて、韓国政府は3月31日、海賊対処活動に当たっている軍艦を現地に派遣した。同国外務省が3月31日、明らかにした。
現地では3月26日、ガーナ人約40人と韓国人3人の船員が乗ったガーナ船籍の漁船「マリーン711(Marine 711)」号(総重量500トン)に、正体不明の海賊が乗り込んだ。海賊は韓国人を拉致し、別の高速船で逃走。現在も行方はつかめていない。
韓国の聯合ニュース(Yonhap News)によると、マリーン711号はその後、ガーナの港に入り、ガーナ人船員は無事に下船した。
韓国軍はこの海賊をナイジェリア人と特定した。ガーナ近海に派遣される軍艦は、現在アデン湾(Gulf of Aden)で海賊対処活動に当たっている駆逐艦「文武大王(ムンムデワン、Munmu the Great)」だという。
韓国外務省は「わが国は韓国国民の居場所を特定し、身柄を解放・保護するため、ガーナ、ナイジェリア、トーゴ、ベナンなどの現地諸国や米、欧州連合(EU)と緊密に連携していく」と述べた。これまでの段階で、海賊からは拉致した韓国人船員の解放と引き換えの身代金要求はない。(c)AFP