【4月1日 AFP】サウジアラビア軍は3月31日、同国南部ナジュラン(Najran)で隣国イエメンのイスラム教シーア派(Shiite)系反政府武装組織「フーシ派(Huthi)」が発射したミサイル1発の迎撃に成功した。落下片で1人が負傷した。フーシ派との戦闘を行っているサウジ主導の連合軍が明らかにした。

 国営サウジ通信(SPA)が伝えた連合軍報道官の発表によると、ナジュランで無差別に発射されたこのミサイルは住宅地を標的としたもので、迎撃には成功したが、破片が住宅地に落下し、在住インド人1人が軽傷を負った。

 フーシ派の勢力下にあるイエメン国営サバ(Saba)通信によると、ミサイルはイエメン側から国境を越えてナジュランのサウジアラビア国家警備隊(Saudi National Guard)に向けて発射された。サウジ主導の連合軍はイエメン内戦に対し、同国政府側として軍事介入を行っている。同連合軍は3月29日にも、南部ジーザーン(Jazan)でフーシ派が発射したミサイル1発を迎撃したと発表していた。

 サウジアラビア軍は先週末、フーシ派が発射したミサイル7発を首都リヤドなどで迎撃。これはフーシ派によるミサイル迎撃として過去最大規模だった。(c)AFP