【4月1日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は3月31日、ツイッター(Twitter)上で、インターネット通販大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)が「郵便局詐欺」を働いていると非難した。大統領はアマゾンのジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)最高経営責任者(CEO)が所有する米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)にも矛先を向け、同紙がアマゾンのロビー活動をしていると批判した。同大統領は29日にも、同様の投稿でアマゾンを批判していた。

 トランプ氏は31日の投稿で、米郵政公社(US Postal Service)はアマゾンの小包を配達することにより「何十億ドルもの」損害を被っていると主張。「郵便局詐欺はやめさせなければならない。アマゾンは本当の経費(と税金)を今すぐ払うべきだ!」と述べた。

 トランプ氏はまた、アマゾンのロビー活動スタッフに「フェイク(偽ニュース)のワシントン・ポストは含まれていない」と述べ、同紙は正式にロビイストとして登録すべきだと批判した。

 同紙はこの日、トランプ氏の一族が経営する複合企業トランプ・オーガニゼーション(Trump Organization)をめぐる3件の訴訟を取り上げ、トランプ社の帳簿が「こじ開け」られようとしていると報道。トランプ氏の投稿はこれと重なる形となった。

 同紙は、2016年米大統領選におけるトランプ陣営のロシア共謀疑惑について捜査するロバート・モラー(Robert Mueller)特別検察官が、トランプ・オーガニゼーションにロシア関連文書の提出命令を出したことについて報道。

 また、トランプ氏と不倫関係にあったとされるポルノ女優ストーミー・ダニエルズ(Stormy Daniels)さんが起こした訴訟により、トランプ社がさらなる捜査を受けた件や、コロンビア特別区(District of Columbia、首都ワシントン)とメリーランド州が、トランプ氏の資金繰りが憲法違反であるとして同氏を訴えている件も取り上げた。

 トランプ大統領はイースター(復活祭)に当たる今週末をフロリダ州にある自身のリゾート「マーアーラゴ(Mar-a-Lago)」で過ごしている。31日の一連のツイッター投稿は、同州ウエストパームビーチ(West Palm Beach)に自身が所有するトランプ・インターナショナル・ゴルフクラブ(Trump International Golf Club)に向かう車列の中から発信されていた。(c)AFP