【4月7日 CNS】中国・上海市(Shanghai)の上海濱海古園でこのほど、散骨葬の共同祭祀式典が行われた。式典は毎年行われており、今年で11回目。上海市では2017年末までに計357回の散骨葬が行われており、これまでに4万人の遺骨が海にまかれた。

 今回の式典は、上海市殯葬管理処や上海濱海古園などによる共催。

 散骨葬は、上海では1991年から行われている。近年、葬儀全体の2~3%を散骨葬が占めている。

 上海濱海古園には海葬記念苑が建設され、中国の旧暦3月ごろに先祖の墓を参る清明節(Ching Ming Festival)前後になると、遺族が訪れる。

 中国人は「厚葬(手厚く葬る)」「入土為安(埋葬されて安らぎを得る)」という伝統の死生観があるが、上海の墓地にも限りがあり、高齢化社会の影響もあり、花や樹木の下に遺骨を埋める樹木葬、マンション型の「壁葬」といった「節地・生態葬」が提唱されている。(c)CNS/JCM/AFPBB News