【3月30日 AFP】バチカンは29日、司教任命をめぐって中国政府と歴史的な合意に達する可能性があるとの情報について、「今すぐ」というわけではないとの見方を示した。中国政府公認の司教の楽観的な見解とは矛盾する発表だ。

 バチカンのグレッグ・バーク(Greg Burke)報道官は、「ローマ法王庁(バチカン)と中華人民共和国との間で今すぐ結ばれる合意はないと言明できる」「フランシスコ(Francis)法王は今も、中国問題をめぐる協力者たちと連絡を取り続けており、進行中の対話の段階を踏んでいるということを強調した」と述べた。

 同日、これに先立ち、中国国営の英字紙・環球時報(Global Times)は、中国天主教主教団(BCCCC)の事務局長を務める郭金才(Guo Jincai)司教の話として、バチカンと中国政府の交渉が「最終段階」に到達したと伝えていた。(c)AFP