【3月30日 AFP】アルゼンチンサッカーリーグ1部所属の名門チーム、インデペンディエンテ(Independiente)のユース選手たちが、スパイクや下着を見返りに売春をさせられていたと、首都ブエノスアイレスの検察当局が明らかにした。

 現地報道によると、17歳のユース選手がクラブのカウンセラーに相談したことをきっかけに、クラブ内で組織的な売春が行われていたことが発覚。この選手は別の19歳の選手とともに、ブエノスアイレスで成人男性相手に売春をするよう唆されていたという。

 マリア・ソレダード・ガリバルディ(Maria Soledad Garibaldi)検察官は、ブエノスアイレス郊外のアベジャネーダ (Avellaneda)にあるインデペンディエンテが運営する寮で暮らす13~19歳の少年全員、50人強との面会を要求した。

 現地報道によると、ガリバルディ検察官は「(26日に)面会した少年5人のうち、3人が情報を提供してくれた」「1人はそういうことはなかったとしているが、(売春を)持ちかけられたと語った。子どもたちは何が行われているのか分かっていた」と述べた。

「彼らはスパイク1足や下着と引き換えにそうしたことをするよう持ちかけられたことを、私が世間に明らかにすることを許してくれた」

 この児童売春疑惑をめぐってはサッカーの審判とその弁護士が逮捕されており、弁護士には証拠隠滅のために携帯電話を破壊した容疑も掛けられている。(c)AFP