クラッシュで両脚切断の18歳、F3でレース復帰へ「興奮している」
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【3月28日 AFP】昨年、レース中のクラッシュで両脚を失った英国出身の新鋭ドライバー、ビリー・モンガー(Billy Monger)が27日、今週末に同国北西部のオウルトン・パーク(Oulton Park)で開催される英国フォーミュラ3選手権(British Formula Three Championship)で競技に復帰すると発表した。
現在18歳のモンガーは昨年4月、ドニントン・パーク・サーキット(Donington Park Circuit)で行われた英国フォーミュラ4選手権(British Formula Four Championship)のレースで、静止していた別のマシンに激突。3日間にわたり昏睡(こんすい)状態に陥り、約1か月間の入院生活を送った。
両脚の切断を余儀なくされたモンガーだが、その後は左手側につけられたパドルでアクセルをコントロールし、片方の義足を使ってブレーキを踏むことができるよう特別に改良されたマシンを運転している。
モンガーはこの日、自身のツイッター(Twitter)で「今週末、@BRDCBritishF3の開幕戦でグリッドに並ぶことを発表でき、非常に興奮している」「現時点では一度に1レースという形だが、残りのシーズンについても、近いうちに決められればと思っている」とつづった。
昨年に起きた悲劇はモーターレース界から多くの支援を呼んだ。フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)からは現世界チャンピオンのルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)をはじめ、元王者のジェンソン・バトン(Jenson Button)氏やニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)氏らが寄付に応じ、85万ポンド(約1億3000万円)の支援金がモンガーに贈られた。(c)AFP