仏女優S・オードランさん死去、代表作に『バベットの晩餐会』
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【3月28日 AFP】米アカデミー賞(Academy Awards)受賞映画『バベットの晩餐会(Babette's Feast)』で主演を務めたことなどで知られるフランスの女優、ステファーヌ・オードラン(Stephane Audran)さんが27日死去した。85歳だった。親族がAFPに明らかにした。
オードランさんは1972年のルイス・ブニュエル(Luis Bunuel)監督作品『ブルジョワジーの秘かな愉しみ(The Discreet Charm of the Bourgeoisie)』にも出演したが、世界的に知られるようになったのは年齢を重ねてからだった。
1987年の『バベットの晩餐会』は、デンマークの閉鎖的な村人たちに美食の喜びをもたらす亡命フランス人女性を描き、アカデミー賞とゴールデン・グローブ賞(Golden Globe Awards)で外国語映画賞を受賞。さらに、オードランさん自身も同作で英国アカデミー賞(British Academy Film Awards)の主演女優賞にノミネートされた。
一方、フランス国内でオードランさんが知られるようになった背景には、同国の映画監督で、結婚相手でもあったクロード・シャブロル(Claude Chabrol)さんとの20年に及ぶパートナー関係があった。
オードランさんは、1968年のシャブロル監督作品『女鹿(The Hinds)』でバイセクシュアルの女性を演じ、ベルリン国際映画祭(Berlin International Film Festival)の女優賞を受賞。また、同じくシャブロル監督作品の『肉屋(The Butcher)』では抑圧された教師を演じ、初めて英国アカデミー賞の女優賞にノミネートされた。(c)AFP