【3月27日 CNS】中国電子書籍サービス大手の「閲文集団(China Literature)」は、上場後初となる決算を発表した。2017年の売上高は40億9500元(約667億9641万円)で、2016年の26億元(約430億円)から60.2%増加した。営業利益率は1.3%から12.5%に増えた。

 セグメント別では、電子書籍の売上高が前年同期比73.3%増の34億2060万元(約533億1993万円)、著作権運営事業の売上高は同48%増の3億6620万元(約60億6277万円)だった。

 閲文集団は17年11月、香港株式市場に上場。新規株式公開(IPO)し、IPOの応募倍率が622倍に達した。調達した資金は5200億香港ドル(約6兆9400億円)で、香港のIPO史上2番目の額となった。高い評価がされた背景には、親会社のテンセント(Tencent)のエンターテイメント事業とのシナジー効果への期待がある。

 同社が17年に販売した作品数は1010万作に達し、そのうちオリジナル文学作品は970万作だった。読者の多様なニーズに応えるため、軍事、スポーツ、アニメなどさまざまなカテゴリーの作品を送り出した。

 また、17年の平均有料会員数は前年比33.7%増の1110万人。1人あたりの平均月間売上高は同28.2%増の22.3元(約376円)だった。(c)CNS/JCM/AFPBB News