【3月27日 AFP】アイスランドは26日、英国で起きたロシアの元二重スパイらへの毒殺未遂事件を受けて、サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)への要人らの派遣を見送ると発表した。英国に続いて外交上のボイコットを表明した格好だ。

 アイスランド外務省は声明で、同事件への対応策には「ロシア当局とのすべてのハイレベル対話の一時的な延期」が含まれると指摘。それに伴い、今年6月に開幕するW杯にもアイスランドの指導者らは参加しないと表明した。

 イングランド南西部で今月4日に発生したこの事件では、ロシアの元情報機関員セルゲイ・スクリパリ(Sergei Skripal)氏とその娘が神経剤で襲撃された。アイスランド政府はロシア政府に対し、事件についての「明確な答え」も要求した。

 英国は今月半ば、大会への王族や閣僚の出席を取りやめると明らかにしている。

 欧米各国は26日、これに先立ち、ロシア外交官らを国外追放すると発表していた。(c)AFP