【3月26日 AFP】ブルガリアで、氷に覆われて雪上に横たわったコウノトリを、人々が家に連れ帰って保護するという出来事があった。

 ブルガリア北東部ドゥロボ(Dulovo)近郊の村を先週襲った寒波によって、渡りの最中のコウノトリ数百羽が、羽を氷に覆われて地面で動けなくなってしまった。

 21日にAFPの取材に応じた道路整備士のサフェット・ハリル(Safet Halil)さん(53)は、「道路の近くで凍えていたコウノトリ5羽をおととい見つけた」「5匹を家に連れ帰ってストーブで温めて、魚をやった」と語った。

 ハリルさんのこの行動をきっかけにソーシャルメディアで支援の輪が広がり、ハリルさんにならって地域住民らが40羽以上のコウノトリを家や車庫、納屋などで保護した。

 専門家は、普段コウノトリは木に止まって休息するものの、羽が氷結して地面で夜を越さざるをえなくなったと説明している。(c)AFP