【3月26日 AFP】ロシア・西シベリア(Western Siberia)の工業都市ケメロボ(Kemerovo)にあるショッピングセンターで25日に発生した火災の死者数が、子どもらを含む64人に達したことが明らかになった。救助隊は翌26日、焦げたがれきをかき分けながら、遺体の収容に当たった。

 地元テレビが放送した映像には、現場となったショッピングセンター「ウィンターチェリー(Winter Cherry)」から黒煙が立ち上る様子が捉えられていた。サウナやボウリング場、大型映画館などが入居するこの複合施設は日曜の午後、大勢の人でにぎわっていた。

 ロシア連邦捜査委員会によると、25日午後4時(日本時間同6時)ごろ発生した火災により、映画館内の2つの上映ホールの天井が崩落したという。

 テレビ局が伝えた目撃者らの話では、警報が聞こえなかったり、深刻に受け止めなかったりした人もおり、また火の回りが非常に早く、親と離れ離れになってしまった子も多かったという。

 死者数は先に56人と報じられていたが、ウラジーミル・プチコフ(Vladimir Puchkov)非常事態相は、「火災が原因で、不運にも64人の死亡を記録した」と発表した。プチコフ氏によると、「最終的な死者数は64人で確定」したものの、うち6人の遺体は依然がれきの下に取り残されているという。(c)AFP/Anna MALPAS