【3月27日 AFP】サッカー国際親善試合は26日、各地で行われ、オランダが3-0でポルトガルに快勝し、ロナルド・クーマン(Ronald Koeman)新監督に初勝利をもたらした。

 W杯ロシア大会(2018 World Cup)の本大会出場を逃しているオランダは、クーマン監督体制下の2戦目でメンフィス・デパイ(Memphis Depay)、ライアン・バベル(Ryan Babel)、ビルヒル・ファン・ダイク(Virgil Van Dijk)が得点を記録した。

 欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)覇者ポルトガルの大黒柱クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)は、3日前のエジプト戦では終了間際に決勝点を挙げ、チームを2-1の勝利に導いたものの、この日は孤立する場面が目立った。ペナルティーエリアで倒れた際にはPKを主張し、いら立ちをあらわにしていたが、リプレー映像ではシュートする際に地面を蹴って自分でつまずいていたようにもみえた。

 ポルトガル代表のフェルナンド・サントス(Fernando Santos)監督は「相手は4回のチャンスで3得点を挙げた。彼らが勝利にふさわしい」とすると、「2年前の欧州選手権直前にも、われわれはブルガリアにホームで敗れている。チームが自信を喪失しているとは思っていない。私は選手たちの将来を信じている」と述べた。

 ロシアW杯でグループBに入っているポルトガルは、ファンが大会での躍進を期待するなか、6月15日にソチで行われる初戦のスペインに続き、モロッコ、イランと対戦する。

 アムステルダムで行われた23日の試合でイングランドに0-1で敗れていたオランダは、5-3-2の変則的な布陣を敷き、序盤はポルトガルに圧倒されていたが、前半11分にデパイがゴールエリアから先制点を押し込み、クーマン政権下での初得点を記録した。

 イングランド・プレミアリーグのエバートン(Everton)で指揮を執っていた経歴を持つクーマン監督は、「数年間使っていたシステムから、まったく違うシステムでプレーすることに決めた」とすると、「きょうと23日との違いは、安定感が増して早期に得点できたこと。新システムに手応えを感じたし、今夜のような結果になればやりやすくなる」と話した。

 オランダではまた、元同国代表のパトリック・クライフェルト(Patrick Kluivert)氏の息子で、エールディビジのアヤックス(Ajax)でプレーするユスティン・クライフェルト(Justin Kluivert)が代表デビューを飾った。(c)AFP