【3月26日 AFP】(更新、写真追加)ロシア・西シベリア(Western Siberia)の工業都市ケメロボ(Kemerovo)にあるショッピングセンターで25日に発生した火災で、死者数が53人に増えた。ロシアメディアが26日、報じた。

 現場はサウナや大型映画館、ボウリング場などが入った複合施設。火災の発生当時、大勢の人でにぎわっていたとみられている。総勢数百人の消防隊員が出動して消火活動に当たった。

 これまで国営タス通信(TASS)は、ロシア連邦捜査委員会の話として、「ケメロボのショッピングセンターの火災で37人の死亡が確認された」と報道。

 ロシア通信(RIA)は地元救急関係者の話として、子ども40人を含む69人が行方不明になっていると伝えていた。一方、連邦捜査委は「35人が行方不明になっている恐れがあるという情報について確認中」としており、情報が錯綜(さくそう)していた。

 これまでに分かっているところでは、火災は日本時間同日午後8時ごろ映画館内で発生。1000平方メートル以上が焼け落ちたという。

 救急隊によると、火の燃え盛る現場から約120人が避難した。地元非常事態当局は声明で「複数階から成るこのショッピングセンターは、日曜の正午ごろとあって大勢の人出があった。火災発生時に中にいた人の正確な数は誰にも分からない」としていた。(c)AFP